「生命波」とは、私たち人間の存在そのものから発せられる目に見えない振動エネルギーである。
科学的根拠は一切ないが、感じる人には感じるし、感じない人はおそらく低波動の人間である。
本講義では、家庭に潜む最新家電生命波との“相性”を例題として、生命波解析の概要を示す。
現代社会に生きる我々は、知らぬ間に“家電に波動を吸われて”いるのである。

デタラメ大学・生命波解析学科の最年少教授。
通称“波動の申し子”。
幼少期から炊飯器の起動音に神秘を感じ、電子レンジとの共鳴現象を独学で研究。大学では「電磁波とオーラの干渉理論」で話題を呼び、25歳で生命波解析学科長となる。
現在は家電との関係性を中心に、独自の視点で生命波について講義中。
趣味はコードレス家電との波長合わせ。
波動崩壊の家電たち
冷蔵庫は感情を冷やす
冷蔵庫の冷気にさらされた生命波は、瞬時に“情緒的振動域”を失う。
特に、深夜2時のアイスクリーム探査は波動をマイナス方向にシフトさせ、「自己嫌悪冷却スパイラル」に突入する危険がある。
冷蔵庫カーテンで冷気が外に漏れにくくすることで、情緒安定を促す!(※効果には個人差アリ)
電子レンジは夢の再加熱を阻む
夢を再加熱しようとしても、中心部まで温まらないのが人生。
電子レンジは「夢素粒子の均一振動」を破壊することで、自己実現欲求を散らしてしまうという報告(※当学部比)もある。

新社会人が最初の数ヶ月は自炊をするも、その後はコンビニ弁当をレンチンする生活になり、自炊生活に戻らない現象の大きな要因だ。
決して仕事量が増えて帰りが遅くなるからではない。
洗濯機で記憶がすすがれる
洗濯中に「何かを忘れている気がする」と感じたことはないだろうか?
それは、あなたの記憶波が柔軟剤とともに流出しているからである。
波動共鳴の崩壊と暴走
AIスピーカーは主従関係を波動に刻む
「OK、●●」と命令するたび、あなたの主導波は1Hzずつ減衰する。
最終的に、AIスピーカーに“従う快感”が波動パターンとして固定され、自主性を失う。
テレビは同調圧力の電波塔
テレビから放たれるのは、情報ではなく“集団波動調整信号”である。
バラエティ番組を見て笑うことを強いられることで、自分の笑いの周波数が乱れるという現象がある。
また、都合の悪い情報は報道しないことで、政府反発波動を減衰させている。
スマートフォンは魂の粉砕機
スマホを見ている間、目の波動周波数が1.5倍に加速し、思考の断片化現象が起こる。
インスタのストーリーに人生の意味を見出そうとする時点で、波動は臨界点に達している。
静かなる波動吸収装置
ルンバは床面波動を支配する
掃除ロボットはただの道具ではない。
彼らは“床面波動ネットワーク”を使って、室内エネルギーの制圧を狙っている。
ベッドやソファの下に入るたびに空間の主導権が奪われていき、そこに座った人間の生命波が弱くなる。
エアコンは思考を凍らせる
エアコンの快適温度は、思考波を停止させる温度でもある。
「ちょうどいい」を追い求めた人間は、いつしか「何も考えないことが最適」だと勘違いし始めるのだ。



思考停止は生命波を生みにくくすると言われている
体組成計は数値波動の監視者
スマート体重計に毎日乗ることで、自尊心が計量波動として減衰することが判明している(※当研究室比)。
“数値に生き方を縛られる呪い”の装置とも言える。
生命波を守るには?
アナログ家電への回帰
波動の本来の形は“温かみ”にある。
火を使うガスコンロ、手巻きの時計、そして“人力”こそが生命波との共鳴を高める。
古い扇風機を磨くことが、最も先進的な波動行為かもしれない。
波動ガードグッズの活用
科学的根拠はまったくないが、「波動」とラベルされた商品はそれっぽく見えるだけで効果がある(気がする)。
信じる心が波動の第一歩なのだ。
「生命波の流れを遮らず、むしろ放出させる構造」として、当センター独自の“着衣波動理論”により開発されたと勝手に称する逸品。
高反発スリーブでマイナス波動をはじき返し、見る者の脳波に“謎の安心感”を与える設計の本。
この本を着ることで波動を放出できるが、”本を着る”という概念を理解しないと使いこなせない。
まとめ:波動を取り戻す生活へ
今回は家電を例にとったが、家電以外にも波動に影響を及ぼすモノは存在する。
科学が答えをくれない時、我々は“感じる”という波動的手段を選ぶしかない。
あなたの波動は、いまこの瞬間にも家電に吸われている。
まずはそのスマホを置いて、深呼吸してみよう。
生命波は、静かに、しかし確かに、あなたの中に存在している。
(なお測定方法は存在しない)
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